仙台コーヒー【OHNUMA’S COFFEE/焙煎工房がらしゃ】「忘れられない一杯」と出逢う店
知ってしまいました、この味を。
コーヒー好きの大人を虜にする、穏やかに熱い名店、OHNUMA’S COFFEE。
OHNUMA’S COFFEE|お店の特徴
OHNUMA’S COFFEE・焙煎工房がらしゃは、桜ケ丘の住宅地にある喫茶と珈琲豆販売の店。シングルオリジンのコーヒー・コーヒー豆を提供しています。
2019年の訪問時、24年目。コーヒーと向き合い続けたお店の一杯は、訪れる珈琲好きたちの心を引き寄せて離しません。
また、コーヒー豆の説明表記が細やかなのも特徴的。想像を広げながら選ぶことができます。
OHNUMA’S COFFEE|おでかけ情報
- 住所 宮城県仙台市青葉区桜ヶ丘2-7-10
- 時間 9:00~19:00
- 定休日 水(祝日の場合は営業)
- 駐車場 あり 6台
- アクセス 北山駅から約1.5km
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OHNUMA’S COFFEE|お店の様子
OHNUMA’S COFFEEは、住宅が並ぶ中にあります。
焙煎器が見えます。
喫茶スペースは、落ち着いた雰囲気です。
ライトの下にある飾りは、コーヒーミル型ですね。
コーヒー豆の陳列と説明が特徴的。国名、地域、焙煎度合・カップ・品種・プロセス(ウォッシュド、アンウォッシュド)などの細やかな記載とともに、作り手の写真が。「生産者の顔が見える野菜」のコーヒー豆版ですね。
説明表記は、感性重視の文系脳、直感型のアート脳な人が選びやすい形に感じました。チャートやレベル表記ではなく、カップ(風味・フレーバー)について、「カシューナッツ」「アサイー」「スイートチョコ」「フローラル」など複数の「言葉」で表されています。
「シングルオリジン、よくわからない。」と言う方もご安心を。ブレンドもあります。ブレンド名も、中~中深煎りの「アフタヌーン」、深煎りの「イブニング」、深煎りの「モンスーン」など、どこか詩的、感覚的。
個人的には、「夕方に飲みたい感じの…」などの表現を無意識に使っていたので、すとんと入ってきます。
ブレンドについては、写真の代わりに絵画が掲載されています。直感的にいわゆる「ジャケット買い」で選ぶのも、ありかもしれません。
コーヒー豆は、100gから購入できます。色々な豆を試してみたい人には嬉しいですね。
メニュー
メニューを開くと、まずはネルドリップの信条と魅力の記載が。期待が高まります。
コーヒーに合う、ドルチェもあります。
「ミルキーな甘いコーヒーが好き」と言う人も大丈夫です。エアロプレスで淹れるアレンジコーヒーもあります。ミルクコーヒーや、アイシュペンナーなど。
美味しい豆はアレンジしても、格別に美味しいはず。
※メニューや価格は、2019年訪問時の情報です。変更になる場合があります。
頂いたメニュー
イェメン バニーイスマイリィ モカ原生種を。お店の前に「イェメン新豆」の看板がありました。
いくつかの店でモカを頂きましたが、それぞれ個性が異なります。「しまった!OHNUMA’S COFFEEのモカを知ってしまったら、他で満足できなくなるのでは…。」という、いい意味での危機感?すら感じる一杯でした。
「モカってよく聞くけど、結局なんですか?品種??」という方のために。コーヒー通の方は、読み飛ばしてくださいませ。
「モカ」は、「イエメン」の港。かつて、イエメン産だけでなく、対岸にあるエチオピア産の豆もこの港から出荷されていたため、イエメン産・エチオピア産のコーヒーをモカと呼ぶようになりました。区別できるように、モカ・マタリ(イエメン)、モカ・ハラ―(エチオピア)、モカ・シダ―(エチオピア)…などのように地区名を加えることも多くなっています。バニーイスマイリィは、イエメンの地区名。標高が高い地域で土壌が良く高品質なコーヒーができると言う評判です。
ドルチェ、チョコタルトを。
コーヒーのみを味わおうか迷ったのですが、クチコミの絶賛の声が気になり…注文。
結果、大正解。コーヒーにこれだけこだわるお店が、ドルチェで手を抜くはずがありませんでした。チョコと言っても、あまーい子供のおやつではありません。濃厚にビターな甘さがコーヒーに寄り添う、大人のドルチェでした。
コーヒー豆も購入。「ウォッシュド」と「アンウォッシュド」製法の違いを意識したことがなかったので、比べてみたいと思いつきました。
全く同じ土地・農園の豆での製法違いというのは、なさそうですし、産地や豆自体の方向性が近いもので…と相談して決定。イルガチェフェ オナチョ レコwashed、イルガチェフェ ロバファームunwashed。
出身県が一緒でも、A型男性とO型女性、のような差と言いましょうか。わかりにくいですかね。明らかに違うのを感じました。ウォッシュドは真面目にビターな感じ、アンウォッシュドは華やかでフルーティ、自由な感じといいますか…。単純に「ウォッシュド」と「アンウォッシュド」の差だけとは断定はできませんが。同じ地方でもここまで違いがあるとは。コーヒーの世界は本当に深いですね。まだまだ入口にも立てていない気がしてきます。
※個人の感覚による表現です。
※購入できるコーヒー豆の種類は、変動する可能性があります。記事掲載の種類の取り扱いがない場合もあること、ご了承ください。
感動の一杯との出逢いを探し求めている方に
どこの国のどの地域の農園で、誰の手で育てられ、どんなプロセスを経てここに来たのか…。珈琲豆と真剣なお見合いをしているような気持ちで選んでしまいます。このチャンスを逃したら同じ味にはもう逢えない…。
確かな目で選んだコーヒー豆を、丁寧に焙煎し、淹れることで仕上がる一杯。1つ1つが格段の精度で行われているのであろうな、と思いを馳せます。他県から通うファン、日本で一番と絶賛するファンがいるというのも納得のお店。語彙力が追いついていない気がするので、コーヒーという名の魅惑の飲料に魅せられている方は、ご自身の舌で確かめに行ってくださいね。
新豆入荷情報は公式HPで