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仙台保活【キホン3】点数とは。主婦やパート、自営は?両親フルでも注意?

仙台で保活を考えるなら把握しておきたい「点数(ポイント、指数)制度」。たくさんの入園・入所希望者について、公平に優先順位を決めるために欠かせない制度です。当事者としては、「なんとしても入れたい!」が本音ですよね。ポイントを上げるためにできることはあるのでしょうか?仙台市の制度について解説していきます。

申し込みの要件

まず、点数制度の前に要チェックなのが、認可施設の申し込み要件です。

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申し込むのにも条件があるのです…

1.お子さんと保護者が保育施設等の利用開始時点において仙台市に住んでいること(仙台市に住民票があることを原則とします)。

2.お子さんの保護者が保育の必要性の事由(保育を必要とする要件)に該当すること。

県内だからいいか、などと住民票を仙台市外の地元に残している方はいませんか。仙台市に移動しておきましょう。ただし、現在仙台市に住民票がなくても、仙台市内に転居予定の場合は、申し込みが可能です。また、里帰り出産時に、上の子が入所可能な場合があります。相談してみましょう。

2つめの条件になっている、保育の必要性の事由とは何でしょう。

仙台市で保育が必要と認定してもらうためには、以下のいずれかを満たさなくてはなりません。

  1. 1ヶ月に64時間以上就労している場合(自営業,夜間勤務,内職等を含む)。
  2. 妊娠中または出産後間がなく,兄姉の保育が困難な場合。
  3. 病気にかかり,もしくはけがをし,または精神もしくは身体に障害を有している場合。
  4. 家庭内の親族を常に介護している場合(1か月に64時間以上)。
  5. 震災,風水害,火災その他の災害の復旧に当たっている場合。
  6. 求職活動中である場合。
  7. 1ヶ月に64時間以上就学している場合(通学を要するもの)。
  8. その他,上記に類する場合で,どうしてもお子さんの保育ができない場合。
    出典:仙台市HP 補足部分は、一部省略しています。

ひとつのポイントになってくるのが、1ヶ月に64時間という数値です。

フルタイムでない場合は、労働時間が条件を越えているか、検討が必要です。たとえば平日週5日、10時から15時までの1日5時間勤務(休憩1時間)の場合は、5日×4時間×4週で80時間ですので、申し込み可能な最低ボーダーは越えています。(※ただしこの時間では指数的には、かなり厳しい数値かもしれません。)

点数(指数)制度とは

点数(ポイント、指数)制度は、家庭の状況を数値化することで、保育施設利用の優先順位を調整するためのものです。仙台市では、総合点の高い家庭から順に、希望先に入園できるか確認して、決定していきます。

点数(指数)の種類

各自治体によって条件は異なりますが、基本的には「基準指数」「調整指数」という種類に分かれています。さらに指数とは別に優先順位に関する基準があります。仙台市の場合は、指数同点の場合の「利用調整順位」という項目が設定されています。

基準指数+調整指数

指数同点の場合の利用調整順位

基準指数とは

「基準指数」は、保育を必要とする理由を頻度や時間などに応じて指数化したものです。仙台市では、父・母、それぞれについて10点を上限として計算します。(※調査した年度の場合です)

たとえば、会社などの組織に勤務している場合を見てみましょう。

週の勤務日数ごとに分けた上で、1日の就労時間を段階に分けて、点数が割り振られます。長時間働く必要がある場合に高い点数となります。ただし、長ければ長いほど、どこまでも加点されるわけではありません。上限はいわゆるフルタイムの時間帯付近、下限が保育の必要性事由認定のボーダーゾーン付近で設定されています。(※目安です。多少、ズレがあります。)

被雇用者 基準指数に関わる要素

・週の勤務日数

・1日の就労時間

自営業者の場合は、まず事業主なのか、専従者なのかで分けられます。さらに、それぞれの中で勤務日数と労働時間ごとに点数が決まります。また、危険物や勤務場所によって、加点規定があります。

自営業 基準指数に関わる要素

・事業主か専従者か
・週の勤務日数
・1日の労働時間
・危険物や勤務場所などの加点事項

この他、疾病や看護・介護では状況や程度に応じて点数が設定されています。通学の場合は、日数と時間によります。内職、出産、災害等、求職中、親不在についてもそれぞれ、点数が設定されています。

調整指数とは

「調整指数」とは、家庭の経済状況や保育支援状況等に応じ、基準指数に加算・減算するための指数です。

所得の条件や、兄弟姉妹の通所状況、保育を必要とする保護者側の事情など、様々な項目が定められています。

窓口で説明を受け、申し込みの資料とともに配布される資料で確認できます。気になる方が多いと思いますが、仙台市HPでは公開されていないようです。デリケートな項目なので、口頭で確認のとれた方に配布する資料のみに記載しているのではないかと思われます。

パートなどフルタイム以下の注意点

勤務時間をよく考えましょう。家庭との両立のためには、勤務時間をほどよく短めにしたい気持ち、よくわかります。

でも、時間による点数差がある可能性が高いです。(日数にもよります。)迷ったら、少しでもフルタイムに近い時間にした方が、優先度が上がる可能性がある、ということを念頭におきましょう。

自営は点数が低いの?

必ずしも自営業だから低いとは、言えません。

あくまで「過去、この記事の筆者が話を聞いた年度の話」についてです。被雇用者と自営と、全く同じ勤務日数・時間数で比較すると、わずかに差がある枠が見られました。一方で、勤務場所や危険物などによる加点項目もありました。そのため、一概に自営なら低い、とは言いきれません。満点となる可能性があります。※新年度については、条件が変わる可能性があります。

自分の家庭の点数の目安、被雇用者と差がありそうか否かを知りたい方は、役所で確認するのが確実です。

両親フルタイム勤務でも注意!

両親がフルタイムの場合でも、必ず通えるとは言えません。1歳児など募集枠が少ないのに入れたい人が多い年齢で、同じ施設に同じ点数の家庭が殺到した場合は、落選することがあります。

「うちは指数が高いからきっと大丈夫!」と1施設しか書かないのは、大変危険です。ファミリー世帯が急増している発展エリアは特に要注意です。保育施設の枠が人口増加に追いつかない可能性があります。油断せずに複数の候補を考えましょう。

また、65歳未満の祖父母が同居している場合も要注意です。

絶対受かるボーダー点数はあるの?

絶対受かるボーダー点数はありません。20点目安と書かれている媒体もありますが、役所の方の見解では、必ずしもそうとは言えないとのことでした。

「点数が高い⇒入れる」、ではなくて「点数が高い順に希望園の空きを確認してあてはめていく」決め方です。地域に同じ点数、同じ年齢の家庭が多く、希望する保育施設に定員枠以上の応募があった場合、入れない可能性があります。

第一希望:満員、第二希望:満員、そこまでしか書いてません⇒終了です。残念。

第一希望:満員、第二希望:満員、第三希望:満員……第八希望:空き枠1名ありました!⇒通えます♪

点数的には不利とされている、就職活動中や短時間パートの場合でも、近くの保育所だけでなく、少し遠くの保育ママや小規模園もびっしりと記入し、そのうちどこかの枠に空きがあれば、入れる可能性があるのです。

ついつい、役所の方に「うちの条件だと…入れますかね?このくらい書けば大丈夫ですかね?」などと訊きたくなりますが、こればかりは、締切日に全ての希望が出揃って、集計してみるまでは、わからないことなのです…。

仙台では通用しない、点数稼ぎとは

主に関東圏の保活のウワサで、「無認可園に通わせて点数稼ぎ」という方法を目にした方もいるのではないでしょうか。筆者が説明を受けた年度までに関しては、仙台市では、無認可施設への通園による加点はありません、とのことでした。

仙台市で、保育施設確保のために狙える作戦とは

仙台市で、保育施設確保のために狙える作戦は、3歳までは保育ママや小規模園に通い、そこから希望園を目指すという作戦です。上の子がいて、ご存知の方は「それ作戦じゃなく常識。」と思ったかもしれません。第1子ママや、仙台市外からの転居者は、知らない人もいるんです。

3歳未満児専用の保育施設、家庭的保育事業(保育ママ)、小規模保育事業を利用し、卒園となる3歳を迎えた場合、翌4月からの年度分で調整指数がつきます

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認可の3歳までの赤ちゃん限定施設に入って、3歳の卒園年度まで通ったら、そのあとは希望園に入れる確率大幅UP!ってことですね。

※確実に希望園に行けるわけではありません。指数が高くなり、可能性が上がるという意味です。

近くの大きい保育所がダメなら無認可かな~、と思っていた人もいるかもしれません。お子様が3歳未満ならば、保育ママや小規模施設を通える範囲で、たくさん併記することを検討してみては。転園という試練はありますが、運動量が増えてお友達とのコミュニケーションもとれてくる年齢の3歳以降から、希望する保育所に移動できる確率が大幅に上がるというのは、魅力的です。

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ただし、新年度でもこの制度とは限らないので、必ず役所で確認してください。

基準指数を上げるためにできること

仙台市で、基準指数を上げるためにできることは、労働時間と勤務日を上限まで上げることです

調整指数を上げるためにできること

仙台市で、調整指数を上げるためにできることは、まず、上述したように3歳まで小規模施設や保育ママに通うことです

他には、誰でもできることではありませんが、仙台市内の保育施設で「保育士」として働く場合は加点があるので、資格を眠らせている方は検討してみてはいかがでしょう。※過去の情報です。新年度も適応になるかは、確認してください。

年度内に通いたいならやってはいけない、内定辞退

あっせんを受けた施設を辞退すると、その年度の利用調整で不利になってしまいます。(翌年からは不利になりません。)

見学に行かないで申し込み、内定した後にイメージと違うなどで「取り下げたい」と言い出すと、その年には、他の施設にも入りにくくなってしまうのです。悲劇を防ぐためにも、事前に極力見学を行い、「受かったら、通える施設である」ことを確かめておきましょう。

お子様が食品アレルギーをお持ちなら、対応しているかどうかの確認は必須です。土地勘があまりないなら、極力実際に場所を確認しましょう。遠方ならば、せめてmapで所要時間を確認しておくことも、大切です。

専業主婦から就活希望の場合は?

「求職活動中である場合」というのも保育の必要性として認定されます。

※認定期間は認定開始日から90日または3か月のうち短い期間を経過する月の末日までとなります。また,勤務証明書等の提出により,認定期間が変更されます。

基本的には、情報収集を行っておいて、入所内定を受けてから、応募・面接という具体的なアクションを起こす流れが一般的です。この場合、3か月以内に就職先を見つける必要があります。

「求職中」は、基本指数の面で、勤務者よりも下回ります。認可園は厳しい可能性を想定して、並行して認可外や一時保育の定期利用なども、申し込みしておきましょう

保活とほぼ並行して就活を行いたい場合、採用先の視点を考えましょう。「認可が受からなかったら辞退するかもしれませんけど、とりあえず採用してください。」という人と、「認可が受からなくても、何月何日から働けるように、保育先を確保してあります。」という人だったら、後者を採用したいですよね。辞退されてそこから再び求人を出して面接、は時間もコストもかかり過ぎです。

注意点ですが、多くの施設で、「慣らし保育」という期間があります。入所当日からフルで働くことは困難です。ママと通園、ママと半日、何時間1人で…など段階的に環境に慣らす期間です。

保育検討先、応募先とよく相談して、迷惑をかけないように段取りが必要です。

ちなみに、ごく稀ですが「保育施設申請のための内定通知、勤務証明を出せます。ママ歓迎!」という募集があることも。スマホでSNSに時間を割いていた人は、条件などを登録して、お仕事情報チェックに充ててみましょう。

パート情報豊富です。

自分らしく働きたい方に。

新しいタイプの就活。

辛い、保育所ムリかも?…絶望的な気持ちのママへ

本当のところ、点数で測りようがない、保育を求める家庭状況って、ありますよね。

配偶者が同じようにフルタイムでも、帰宅後に一緒に育児を行う人と、「外で働く人はノータッチ」を貫く人…。

年齢が同じ0歳児だとしても、よく寝てよく食べる子と、寝ないで泣いてばっかりで小食の、「ママ、かまってほしいの」ちゃん、がいます。(赤ちゃん、ママへの悪意はありません!)ママにとっての育児ストレスは、個人差が大きいはずです。親が同居・近居していたって、みてくれるようなタイプや状況でないという場合もあります。

バリバリ働いていて、出産に伴って退職して家庭に入った方と、元々主婦をしていて子ができた方とでは、心理的な負担感も異なると思います。少し子どもと離れてリフレッシュしたくても、金銭的な面や心理的な抵抗で一時預かりを利用できていない場合もあるかもしれません。

睡眠不足、疲労で心身が限界を迎えている自覚があるけれど、預かる相手がいない、病院にも行けない。保育所にも入れられなそう…もう嫌だ、辛い、と絶望的な気持ちになっている方は、ちょっと待ってください。あまり大げさに書くことはできませんが、特別な事情に対する考慮の可能性はゼロではありません。保育施設確保までは難しい場合も、何かしら状況を和らげる改善策のヒントが見つかるかもしれません。

「働きたいのに社会から隔離されている…」「限界…このままでは虐待してしまうかもしれない…。」そんな恐怖を感じながら日々を過ごしている方はいませんか。

SOSを聞き、適切な対処をするのも役所の業務です。「なんとか保育所に入れてほしい」ではなく、「育児について限界を感じていること」「子どもと離れる時間や、就活の時間の確保」について、強がらずに危機感を相談してみましょう。

子供家庭総合相談の相談窓口は、各区の「家庭健康課」で受け付けています。お子様の発達で悩んでいる場合は、発達相談支援センターというものもあります。

働きたいのに配偶者の理解が得られない場合で「みんなやってることじゃん?」「自分が希望したんでしょ?」などと言われると辛いですよね…。頑張り屋さんほど、「まだ頑張れるはず。」と声を上げられないものです。自分の弱さを認める恐怖もわかります。でも、一歩踏み出すことで、あなたが再び輝く場所に戻れて、もっと、子どもに笑顔を見せられる時間が増えるかもしれません。

選択肢を最大限に拡大

仙台市の指数制度では、小手先の点数UP戦法のようなものは、ないと言っていいかと思います。

ただし、役所でしっかり相談することで、家庭状況の中に調整指数や利用調整順位の項目にあてはまる事項がないか、確認できます。窓口が大混雑する、要項配布~申し込みの時期が来る前に、じっくり相談してみるのも、手です。

点数を上げようがない場合、最大の保活攻略法は、選択肢を最大限まで拡大することです。通える範囲ならば、希望施設をいくつ書いても大丈夫です。

ちょっとした疑問については、仙台市のホームページからリンクされている「保育サービス相談員からのアドバイス集」がわかりやすいので、一読をおすすめします。

保育サービス相談員からのアドバイス集

まずは、役所で資料をもらうのがスタート地点です。わかっていても、なかなか平日には出向けない仙台のパパ、ママにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

再三「※」「※」注意書きをつけてきましたが、年度により制度は変わります。時間がとれ次第、役所でもお話を聞いてくださいね。

画面ごしに応援しています。

転入者向け保活情報です。